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好き心少なからず

第15章 お弁当~八神×岸田~

少しだけ強めの口調で聞くと、先生はうん、と1度だけ大きく頷いた。

「輝穂はさ、その…気は変わらないのか」

「はい?」

突然話を振られて、戸惑ったまま先生を見返した。

何の話?

「好きな気持ちは変わらないって、前に言ったろう?」

「あ…」

その話か。

先生を好きな気持ちは変わらない。

急に好きなのをやめろって言ったって無理だ。

そんな事を話したっけ。

「はい。変わらないです」

さらりと答えて、残りのアスパラを口に収めた。

だって、そんな簡単な話じゃないから。

好きなものは好きなの!

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