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好き心少なからず

第15章 お弁当~八神×岸田~

先生の鋭い声と共に、ぐいっと強い力で後ろに引っ張られた。

ドサドサッと本が崩れる重い音がして、咄嗟にギュッと目をつぶる。

あ…れ?

痛くない。

本が崩れる音が結構したから、絶対当たると思ったのに…

うっすらと目を開くと

え!?

「先生…?」

先生の、ちょっと茶色がかったくせっ毛が見えた。

「大丈夫か?」

「はい…」

返事をしたものの…

本当は大丈夫なんかじゃない。

だって…

私をかばうためなんだろうけど、いつの間にか先生に抱き止められていたから!

ちょっと…この状態って何なの!?

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