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好き心少なからず

第15章 お弁当~八神×岸田~

「足下の本を避ければ動けるから」

それはそうなんだろうけど。

先生が動けなくなるくらいの量なのよ!?

「だからいつも片付けてって言ったのに!!」

「悪かったって」

謝りながらも先生はくくっと笑って

「でも雪崩れたから痛みもなく怪我も無かったんだぞ」

全く反省の色がない。

照れてるのも、恥ずかしいけどちょっとだけ嬉しく思ってるのも私だけだ。

腹立ち混じりで、つい嫌味を吐いてしまう。

「私に迷惑はかけてますけどね」

「だから悪かったって」

一緒に膝を曲げて、手が床に届いた。

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