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好き心少なからず

第17章 球技大会にむけて~新田×二階堂~

放課後。

学活で決まった振り分けを、絢音が指定の提出用紙に書き込んでいた。

「あ…ありがとう」

「いいえ、どういたしまして」

え?

何で棒読み?

感情のこもらない口調で返事をされて、思わず動きが止まる。

絢音をじっとみつめてしまうと

「絢音ちゃん~」

入江が声を掛けてきて、慌ててそっちを向いた。

「のぞみん?何?」

顔を上げた絢音はいつも通りだ。

あれ?僕の勘違いか?

「ん~?あれ?お邪魔だった?」

入江は僕と絢音を交互に見て、いやらしい笑いを浮かべている。

「いや?全然?」

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