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好き心少なからず

第18章 球技大会にむけて~テニス編~

売り言葉に買い言葉。

眉を寄せて、不満げな顔で問い詰めると

「それは…」

宇野くんは急に怯んで、目を合わせようとしなくなった。

やっぱり。

目についただけで、私を見たくて見てたんじゃないんだ。

悔しくて、下唇を噛みしめた。

あんな変な告白されたから気になるだけで、宇野くんにとって私はどうでもいいんだ。

「分かった!!」

「仕方ないだろ!!」

私の言葉に宇野くんの声が被さった。

お互いの声に混じって、宇野くんが何て言ったのか分からない。

怪訝な顔で宇野くんを見ると、宇野くんは怒ったような顔をしていた。

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