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き…キス!?

僕を見上げる絢音の顔。

いつもの、からかってる表情とは違って…

テンパってしまった僕が口走ったのは

｢こんな場所で!?｣

その途端、絢音の表情が変わった。

｢あら、ご不満？｣

咎めるような、怒っているような顔。

｢不満って…｣

今現在不満を抱えてるのは、僕じゃなくて絢音だろう!?

前髪を上げながら額を押さえていると

｢じゃあ、どんな場所ならいいの？｣

絢音は唇を尖らせて聞く。

｢場所の問題じゃないだろ!?｣

大体、僕たちは付き合いだしたばかりで。

デートも、手も繋いだことも無いのに!!