テキストサイズ

好き心少なからず

第20章 こんな場所~新田×二階堂~

絢音と一緒に歩く帰り道。

一緒に帰るのも初めてで…妙に意識してしまう。

何を話そうか考えすぎて、結果的にお互い無言で歩くだけで…

急に絢音が足を止めた。

「え?どうした?」

「私、こっちだから」

分かれ道の右側の方向へ指差した。

そうか。ここで方向が変わるのか。

そこでようやく、絢音の家がどこなのかも知らない事に気付いた。

「新田くんの家はまだまっすぐだもんね?」

「そうだけど…」

何で僕の家がどこなのか知ってるんだよ!?

「じゃあね。さようなら」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ