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好き心少なからず

第20章 こんな場所~新田×二階堂~

いつもみたいに笑うかと思ったのに。

「うん」

短く答えるだけで…表情は変わらない。

大きく息を吸い込むと、一気に言い放った。

「二階堂絢音さん。僕と付き合って下さい!」

言った!

ついに言ってしまった!!

頬がだんだん熱を帯びていく。

気恥ずかしいけど、少しだけスッキリした気分で絢音を見れば…

「…今さら?」

目をぱちくりとさせて、首を傾げて言った。

「へ?」

予想外の反応に、僕も口をあんぐりと開けて絢音を見る。

今さらって…確かに今さらかも知れないけど!!

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