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好き心少なからず

第20章 こんな場所~新田×二階堂~

神社の由来なんかを掲げた額を指差すと

「ここって、恋愛成就の神社なのね」

「へ?」

ポカンと絢音を見た。

「知らなかったの?」

僕の表情を見て、絢音は意外そうな顔をした。

「じゃあ、さっき、響石に何を願ったの?」

願う?

確かに願いを叶えてくれるって言い伝えはあるけど、僕は実感ないんだけどな…

「何で?」

絢音は少し意地悪な笑みを浮かべると、言い聞かせるようにゆっくり話した。

「あれって、恋が叶う石…でしょ?」

は?

絢音の言っている事が…その意味が分からない。

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