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好き心少なからず

第23章 匂い~新田×二階堂~

垂れ柳のようにしなっている…あれが、花?

花に意識を向けて匂いを嗅いでみるけど…

「え?そうかな?」

「気にならない?」

あまりピンとこなくて首を傾げていると、絢音は口に人差し指を当てて

「あぁ…そういえば、似てるって言うわよね」

そして、僕を見てクスッと笑った。

「?何が?」

僕を見て笑うって事は、僕に関係ある事だろ?

だけど何も思い付かない。

怪訝な顔つきをしてしまうと、絢音は笑ったままさらりと言った。

「匂いが。精液と」

「え!?せ…っ!!」

絢音からそんな単語が出てくると思わなくて。

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