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好き心少なからず

第24章 君さえ良ければ~姉ヶ崎×田口~

今日は、二年生の合同練習日だった。

宇野くんがやけに張り切って、B組と対戦しながら練習する、って感じになって…

つい、期待しちゃったのに。

田口君のクラスとは全く関わり合うこともなかった。

遠くから、何となく見てるだけ。

大きくため息をこぼした。

球技大会の種目、テニスにしたのは…

田口君の姿が見れるから

ただそれだけ。

そんな理由だから…元々テニスが好きな訳でも、上手い訳でもないから、やけに疲れるんだよね。

右手の手のひらを見れば、指の付け根の辺りが赤くなっている。

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