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好き心少なからず

第25章 ミニコンサート~梶×宮下~

息を1つついて、カホンを持つ手に力を込める。

すると花夏が

「なるほどね~」

感心したように声を上げると、一人で頷いている。

「あ?」

「ん?レベル上がった感じ」

何が?何の?

聞き返そうと口を開きかけると

「あ!バス来た!!」

は?

花夏の指差す方向を見れば、一台のバスが向かって来ている所で。

俺たちが乗ろうとするバスか?

「病院行きのバスだよ。急ご!!」

花夏の声に、慌ててバス停へ走り出した。

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