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好き心少なからず

第25章 ミニコンサート~梶×宮下~

病院前に全員揃ったところで、まずは会場準備から取りかかった。

その間に部長と顧問の先生は、病院の事務長へ挨拶に行ってくれてる。

今回は病院の待合室での演奏会だから、椅子を並べる必要がないだけ楽だ。

準備と言っても簡単な飾りつけと、ステージ作りをするだけ。

各自持ってきた楽器をセッティングしていくと、部長が戻ってきた。

「お疲れ様っす」

「うん。期待してます、だって」

肩をすくめてみせると、ぐるりと周りを見回して、満足げに頷いてる。

すると、カホンの中に手を突っ込んでいる花夏に気付いたようだ。

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