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好き心少なからず

第27章 球技大会1(入江)

あまりにもドキッとして、つい噛みついてしまう。

「ぼんやりしてたからさ。体調悪い?」

「全然!?いつも通りだよ」

慌てて早口で答えて…ああもうっ!!

せっかく声をかけてくれたのに。

こんな可愛いげのない事言っちゃうなんて!

「あ…でも…ありがと」

ちょっと後悔して、とりあえずお礼を言うと、宇野くんは目を細めて

「それならいいけど」

そして、握りこぶしを私に向けた。

「頑張ろうな!!」

「うん!!」

ちょっと躊躇して…私も握りこぶしを作ると、宇野くんのにコツンと当てた。

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