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好き心少なからず

第29章 球技大会3(栗原)

「そうみたいですね」

ハハッと笑って見せると、曽根崎さんは顔をしかめた。

「お前、2ーAだろ?宇野は?」

「アイツはミックスで出るんで」

「あの野郎…」

曽根崎さんは眉間のシワを深くして、不機嫌極まりない表情になる。

宇野がミックスなのがそんなに気に入らないのか?

「部員はダブルス出ちゃダメなんですか?」

テニス部の暗黙の了解みたいなやつ?

「そうじゃねーけど」

苦々しげに答えると、あ!と声を上げる。

「まさか、彼女じゃないだろ?」

「多分」

「ならいいけどよ」

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