テキストサイズ

好き心少なからず

第29章 球技大会3(栗原)

曽根崎さんの言い方が、本当にホッとしたような声で。

宇野…目でもつけられてんのか?

「宇野に彼女がいると…何かダメなんですか?」

宇野はお調子者だし、軽い奴に見られがちだけど、悪い奴じゃない。

そこまで宇野を毛嫌いするなら、理由を教えてほしい。

なのに、曽根崎さんは鼻白むと、手で払い除けるような仕草をして

「お前、うるさい」

「は?」

「いちいち聞いてんじゃねぇよ」

そして、俺から視線を反らした。

「はぁ…」

一人で怒って、感情をぶつけてきたと思ったら、壁を作ってガードしてる。

曽根崎さんって…何なんだろう?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ