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好き心少なからず

第29章 球技大会3(栗原)

曽根崎さんの動向に首をかしげて見ていると

「ところで、速水」

先輩を呼んで、ニヤリと笑った。

「どっちの応援する?」

え?

「え!?」

目をパチクリさせた先輩に、曽根崎さんが畳み掛けるように聞く。

「だから、俺とこいつ。どっちの応援すんの?」

指差されて『こいつ』呼ばわりされたのもどうでもいいくらい、その答えが気になる!

ドキドキと鼓動が激しくなった時、先輩の唇が動いて…

「栗原くん」

やけにあっさりとした口調だったけど!

それでも、俺の名前を呼んでくれた!!

「先輩!マジですか!?」


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