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僕が言わせてしまったような感じで…そんな事で気を使わせてしまうのが申し訳ない。

「試合、次だっけ」

場の雰囲気を変えたくて。

わざと明るく笑ってみせる。

「僕、次、女子シングルスの審判だから」

知った人がいる方が緊張しないですむだろう？

そう思って言ったのに、姉ヶ崎さんは

「え!?」

目を見開いて、動きを止めた。

「そ…そんな…」

呆然として呟く姉ヶ崎さんを見て、僕は首を傾げる。

あれ？

余計、ぎこちなくなった？

「ちい、緊張したって試合するのは一緒だぞ？」

カズが腰に手を当てて話しかける。