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好き心少なからず

第35章 球技大会9(岸田)

「お前さ…」

「先生は?」

言葉を重ねるように聞かれて、思わず輝穂に譲ると

「こんな所で何してるの?見物?」

サボってる、とでも言いたいのか?

だけど輝穂の表情からは辛辣さは窺えなくて…

「審判。するんじゃなかったの?」

純粋に疑問に思ったらしい。

そういえばそんな話をしたんだったかな?

「今のところはテニス部の部員がやってくれるから」

腕を組み、苦笑いを浮かべると

「順当に勝ち上がって、部員が試合出る奴ばっかになったら、出番あるかもな」

「じゃあそれまで出番なし?」

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