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好き心少なからず

第35章 球技大会9(岸田)

何だってそんな残念そうなんだ?

輝穂の態度に引っ掛かりを覚えながらも、何故だか言い訳のような言葉を口にしていた。

「一応、見回ってるんだぞ。ライン薄いところを書いたりとか」

雑用に近いようなものだけど。

一応は仕事中なんだからな!?

なのに、当の輝穂は

「ふーん…そう」

気の抜けたような、興味を失ったような…

どうでもいいって言われてるみたいだ。

「輝穂は?応援か?」

自分の種目が終わって、別の競技の場所に来ているんだから、それ以外に理由なんかないはずだ。

「うん、まぁ…そう」

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