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好き心少なからず

第36章 球技大会10(入江②)

「だよね。ごめん」

謝りながらも、絢音ちゃんはクスクスと笑っている。

「それでそんなに落ち込んでるの?」

「それもあるけど…」

出られないのは悲しいし、残念だ。

だけどこんな怪我しちゃったのは自分のドジのせいだし、この足では走れないから仕方ない。

そこは諦めるしかないって割り切れるんだよ?

だけど…

「輝穂ちゃんが何で代わりを引き受けたんだろ」

そして、何で宇野くんは輝穂ちゃんを選んだんだろう…?

ぼそりとぼやいた私に、絢音ちゃんは小首を傾げると

「暇だからじゃない?」

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