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好き心少なからず

第37章 球技大会11(宇野)

「肩貸そうか?」

その方が立ち上がりやすいだろ?

入江の腕を俺の肩に回そうとしたら、腕を振り払われた。

「いっ…いい!!」

「でも立ちにくいだろ?俺の腕に掴まれよ」

入江の正面に回って、両手を差し出す。

どっちの腕でも掴まりやすい方でいいからな。

なのに、首を横にブンブンと勢いよく振りながら

「無理無理無理無理!!」

何かの呪文のように唱えられて拒絶された。

「は?」

何だよ、それ!!

「大丈夫だから!!」

首を振りすぎたのか?

入江は顔を赤くして俺を睨むように見た。

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