テキストサイズ

好き心少なからず

第37章 球技大会11(宇野)

言いかけた途端、凄い勢いで拒否られた。

「絶対、イヤ!!」

「あ…そう」

絶対イヤ、か。

そこまで嫌われてると思わなかった。

この分だと…告っても無駄かな。

前は入江から告ってくれたのに。

『その時はちゃんと好きって言うから!』

だけどあれ以来、入江からは何も言われない。

その時って、いつなんだ?

やっぱあん時追いかけて話をすれば良かった。

今さらな後悔が胸に拡がっていく。

体育館と武道場の間の通路を歩いていると、試合が盛り上がっているのか、歓声が聞こえてくる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ