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好き心少なからず

第37章 球技大会11(宇野)

「そしたら今度こそ聞いてくれよ?」

「はい!?」

入江の返事を受けて、うなずきを返すと

「ん。約束な」

そして、壁から手を離すと、その手を入江に差し出した。

「じゃあ、戻るか」

「え…待って」

入江は困ったような顔をして俺を見上げる。

「宇野くんの話って…話したいことって、これ?」

「あ…まぁ、朝思ってたのとは変わったけど…」

でも、気持ちの根っこの部分は同じだ。

「俺、頑張るから」

頑張って、勝って…そしたらちゃんと言いたい。

そう決意して告げた…けど、入江は納得できないみたいだ。

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