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好き心少なからず

第37章 球技大会11(宇野)

「えっと…朝思ってたのって…?」

「いや、まぁ、それは…」

今更、告白できる雰囲気じゃない。

だからこそ次こそ!って決意したんだ。

なのに、入江は真っ直ぐに俺を見上げて

「私、それが聞きたい」

はい、反則だろ!?

潤んだ目がきらきら輝いてる。

そんな目を向けられて、そんなお願いされたら…

俺は生唾を飲み込むと、掠れた声で言った。

「ちなみに、今日…運勢、どうだった?」

「運勢?」

うるうるの目が、途端にポカンと見開かれる。

「朝、見てくるんだろ?テレビの…占い?」


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