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好き心少なからず

第37章 球技大会11(宇野)

俺の質問に、入江はパチパチと何度も瞬きを繰り返して、たどたどしく答える。

「え…悪くはなかった…」

首を傾げながらの答えに、予感めいたものが胸をよぎる。

「でも…一位でもなかった?」

「うん…」

不安そうに眉を寄せて俺を見る。

入江のこの表情、めっちゃ可愛いって思う。

思う…けど

「だーっ!!何だよ!!…ったく!!」

思いのままに呻くと、その場でしゃがみこんだ。

「え?ええっ!?宇野くん?」

入江の驚きと戸惑いが混じった声がした。

きっと表情もそうなんだろうけど…

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