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好き心少なからず

第38章 法事~曽根崎×二階堂~

「アヤちゃんはおじーちゃんに会ったことある?」

「あるよー?小さい頃だけどね」

中学生の従妹と話しているアヤを見て、ケッと声を上げる。

小さい頃って…お前がまだ保育園行ってた頃だろ?

じいさんの事なんか覚えてるのか?

じいさんが死んだとき、俺は小学1年だった。

初孫だからと可愛がってくれた…らしい。

それでも、じいさんとの思い出って言ったら、どこかの公園で6個入りの一口アイスを3個づつ食べた事。

そして、その夜じいさんが腹を壊して、ばあさんに怒られていた事くらいだ。

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