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好き心少なからず

第38章 法事~曽根崎×二階堂~

「ああ、一応な」

一応俺も高三で受験生だ。

もうそろそろ本腰いれて取り組まないとヤバくなってきた所で…

だから、正直この話題は…キツイ。

でもタエはそんな事に気付かない。

「そっかぁ…やっぱ、大学って行くべき?」

「そんなもんは人それぞれだろ?」

俺の言葉にタエは「うーん」とうなり声を上げた。

するとアヤが意外そうに聞く。

「将来、迷ってるの?」

「んー…迷っては、ない」

眉を寄せながらもきっぱりとした口調だったから、ははっと笑ってしまう。

「ならいいじゃねぇか」


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