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好き心少なからず

第38章 法事~曽根崎×二階堂~

「タエは…アヤに憧れてたんじゃないのか?」

すると、タエは肩をつぼめたまま、上目遣いで俺を見ると

「そりゃあね、アヤちゃんは可愛いし、頭いいし、スポーツも出来るし、気遣いも上手だし」

何だよ。ベタ誉めじゃねぇか。

アヤを褒め称えるセリフを聞いてると、背中がぞわぞわする。

肩と肩甲骨をグリグリと回して紛らわしてみると

「…だからお母さんのお気になんだけど、さ」

タエは大きくため息をついて、両手で頬杖をつくと

「そうなるための努力、っていうの?めっちゃしてるの知ってるから」

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