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好き心少なからず

第38章 法事~曽根崎×二階堂~

ヤツの顔を思い浮かべてニヤリと笑うと、タエは空を睨むように見た。

「へぇ…そういう人か…」

唇を尖らせて…何を考えてるんだ?

アヤの彼氏像がイメージと違ったんだろうか?

「何の話?」

お盆に小皿を乗せて、アヤが俺達の席に戻ってきた。

俺とタエの分の茶菓子を置いている横で、タエはへらっと笑う。

「アヤちゃん、彼氏いい人みたいで良かったね」

「ありがと」

タエからの突然のフリに一瞬面食らったものの、すぐに笑みを浮かべて

「でもね、いい人みたいじゃなくて、いい人なの」

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