
好き心少なからず
第39章 実験~岸田×八神~
すると、柳瀬が段ボールを押さえながらボソッと言った。
「俺らの上に『八神さん』がいたからだろ?」
「ああ、悟志(さとし)な」
その名前を言うと、輝穂は露骨に嫌そうな顔をした。
その反応も相変わらずで…
去年までの部の雰囲気を思い出して、頬が緩んでしまう。
去年、新入部員が加納しかいなくて。
人数が足りないと部として認証してもらえないと忠告すると
「ちょっと待ってろ!!」
悟志がそう言い残して何処かへ行ってしまって…
暫くしてから、文字通り輝穂の首根っこを引っ掴んで連れてきた。
「俺らの上に『八神さん』がいたからだろ?」
「ああ、悟志(さとし)な」
その名前を言うと、輝穂は露骨に嫌そうな顔をした。
その反応も相変わらずで…
去年までの部の雰囲気を思い出して、頬が緩んでしまう。
去年、新入部員が加納しかいなくて。
人数が足りないと部として認証してもらえないと忠告すると
「ちょっと待ってろ!!」
悟志がそう言い残して何処かへ行ってしまって…
暫くしてから、文字通り輝穂の首根っこを引っ掴んで連れてきた。
