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好き心少なからず

第6章 読書タイム~栗原×速水~

ん?

どうしたんだろう?

気になって彼女をじっと見てしまう。

本を押さえて、反対の手で口を覆い、肩をすくませて…

笑ってる…?

声を出さないように必死に抑えて笑ってる、そんな姿が妙に可愛いかった。

それから彼女の姿を追っている。

彼女もこの時間が読書タイムのようで、いつも本を読んでいる。

俺の知ってる本を読んでいればその反応が気になってしまう。

俺の知らない本を読んでいれば、そのタイトルを覚えて図書館で探して読んでみた。

そのどれもすんなりと読めてしまって、それも驚きだった。

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