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好き心少なからず

第6章 読書タイム~栗原×速水~

彼女の読んでいる小説は、今まで読んだことのない海外の作家の本なんかもあって、新鮮で…

そのお陰で、好きな作家の小説しか読まなかった俺の読書の幅が広がったんだ。

だけど、俺がそんな風に思っている事も彼女は知らない。

俺がこのバスに乗ってる事も。

彼女の姿が見えるように、いつも横向きの席を選んでしまったりして…

端から見たら、ストーカーまがいな事をしてる気もする。

だけど、話って…何を話せばいいんだ?

「いい天気ですね」?

「本、好きなんですか」!?

何を言っても白々しいだろ!?

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