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好き心少なからず

第6章 読書タイム~栗原×速水~

橘さんの意図が掴めなくて小首を傾げると、クスッと笑い

「ここによく来る子もその作家のファンなのよ?」

「へぇ…」

知名度は低いかもしれないけど、読むと止まらなくなるし、何度も読み返したくなるもんな。

その気持ちは分かる!!

「で?もちろん借りていくわよね?」

「当然!」

貸し出しの手続きをしてもらっていると、入口の扉が開く音がした。

何の気なしにそっちを向いて

「あ!」

思わず叫んでしまい、慌ててその人に背中を向けた。

彼女だ。

ここの図書館で会うなんて!!

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