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好き心少なからず

第6章 読書タイム~栗原×速水~

彼女もここを利用してたなんて知らなかった。

偶然出会えた事に感動していると、橘さんが彼女に気付き声をかけた。

「ゆずちゃん、ちょっと待っててね」

ゆずちゃん!?

彼女の名前を初めて知った。

ゆず…フルネームは何て言うんだろう?

「ゆずちゃんもこの作家のファンなのよ」

貸し出し手続きを終えて、俺に本を手渡しながら橘さんが言った。

「え?」

急に名前を呼ばれたのに驚いてか、彼女がこっちを向き

「あ!!」

驚きの声をあげた。

え!?何で驚くんだ!?

もしかして、俺の事知ってる…?

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