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友達から恋人へ

第1章 ~友達から恋人へ~

転校2日目の昼休みも、僕は夏枝君と2人で昼ご飯を食べることにした。

「ん」

「え、何?」

僕が、弁当の海苔巻きおにぎりを出すのと同時に、布で包まれたお弁当箱らしきものを渡された。

「これは?」

「日暮の分の弁当だよ
俺、実は自分で弁当作ってるんだー」

「でも、どうして?」

僕は、夏枝君に理由を聞く。

「別に可哀想とか、情けとか同情で作ってないぞ
友達として、力になって助けてあげたいと思ったから」

「良いの?」

「気にしなくて良いぞー
こっちは好きで作ってるからさ
まぁ、味あうかわからんけどな」

「ありがとう…。」

また、嬉しさのあまり泣きそうになると、夏枝君に注意された。

「おおっと、今度は泣くなよ?
いちいち、泣かれたらたまらんぞ(笑)」

「うん、ゴメン」

「てか、ペットボトルのお茶あるけど良いけど、おにぎり3つに俺が作った弁当入るんか?」

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