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友達から恋人へ

第1章 ~友達から恋人へ~

◇日暮家1階・玄関◇

「ただいま~、お母さん
夏枝君を連れて来たよ~」

僕がそう言うと、お母さんは居間の方から出て来て、こっちに駆け寄って来た。

「どうも、明人君と同じクラスで友達の夏枝朝人です
よろしくお願いします」

夏枝君は、礼儀正しくお母さんに自己紹介をして、お辞儀した。

「礼儀正しい子ね
私は、明人の母親の雨音(あまね)です
さあ、上がってちょうだいね」

良かった、お母さん気に入ってくれたみたいだ。

「はい、お邪魔します
あっ、これ母が持って行けって言ったんで、良かったらどうぞ」

夏枝君はメロンが入った袋を、お母さんに渡す。

「高そうなメロンねぇ…。
お母さんに、ありがとうございますって伝えといてくれる?
3等分に切って2人の分は、後で部屋に戻って行くわね」

「ありがとうございます」

「じゃあ、部屋行こう」

「おう」

とりあえず、僕達は部屋へ向かった。

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