テキストサイズ

友達から恋人へ

第1章 ~友達から恋人へ~

◇日暮家2階・明人の部屋◇

「ここが、日暮の部屋かぁー」

夏枝君が、僕の部屋を見回す。

「狭くてゴメンね」

「俺狭いとこの方が好きやから、気にしなくて良いよ」

床に座って少し喋ってたら、お母さんが2等分に分けられたメロンと、お茶が入ったコップを持って来る。

「どうぞ」

「ありがとうございます」

「明人から、いつも話聞いてるわ
明人を助けてくれたり、いろいろありがとうね」

お母さんが、夏枝君にお礼を言った。

「対した事じゃないですよ
友達として、当然のことをしたまでっすよ」

「明人ったら、嬉しそうに夏枝君のことばかりいつも話すのよ
新しい友達ができたとか、助けてくれた、格好良いとか笑顔で」

「そうなんすかぁ(笑)」
夏枝君は、ニヤニヤしながら僕の方を見る。

「じゃあ、失礼するわね」

そう言うと、お母さんは部屋のドアを閉めて下へ降りて行った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ