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君を愛してる~十年越しの想い~

第1章 君を愛してる~十年越しの想い~

「抄華、大好き」

「うちもだよ」

 そう言って笑い合ったあの日から何年の月日が流れたのだろうか。高校生だった私と抄華はもう二十七歳になっていた。

「ふっ……んっ……しょうかぁ……な、んでぇ……」

 ピンクのチェック柄に白のレースがついたお気に入りの下着に手を入れて、自分の密部を弄る。十年間の変わらぬ想い。私は女でありながら、女の子に恋をした。

 テーブルの上には、抄華からの結婚式の招待状。

「うちもだよ」

 その言葉は、友達として。分かっていたのに胸が痛い。親友という関係を壊したくない。想いを伝えない選択をしたのは私なのにどうしてこんなに苦しいのだろう。

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