君を愛してる~十年越しの想い~
第1章 君を愛してる~十年越しの想い~
「そうじゃない。親友としてじゃなくて、男の人に言うような愛の意味で好きってこと。抄華のこと今度、結婚する彼氏さんよりずっと見てきた。でも怖くて今まで言えなかったの。けど、気づいたから、ちゃんと想いは伝えないといけないってこと! モヤモヤしたままじゃなくて笑って結婚式でちゃんとおめでとうって言いたいから! 親友代表でいたいから! だから今、伝えるの。ずっとずっとずぅぅっと大好きで愛していたよ!」
私は涙を零しながらだけれど、とびきりの笑顔を抄華に向ける。普段、泣いたことのない親友が大粒の涙をボロボロと流す。
「由里……本当にゴメンね。気づいていたのに気づいていないフリをして。どうしてあげることもできなくて。でも、今、由里の気持ち聞かせてくれて、素直に嬉しいよ。ありがとう」
抄華はあの時みたいに私の頭を撫でてくれる。それだけで私は幸せな気持ちになれる。心に溜まった黒いものが白色に染められていくようだ。
「ううん。ずっと親友でいてくれた。私にはそれだけで充分だよ。気持ちは伝えたけれど、恋人にならなくてもいい。だからこれからもずっと一番の親友でいさせてね」
「もちろん」
私は涙を零しながらだけれど、とびきりの笑顔を抄華に向ける。普段、泣いたことのない親友が大粒の涙をボロボロと流す。
「由里……本当にゴメンね。気づいていたのに気づいていないフリをして。どうしてあげることもできなくて。でも、今、由里の気持ち聞かせてくれて、素直に嬉しいよ。ありがとう」
抄華はあの時みたいに私の頭を撫でてくれる。それだけで私は幸せな気持ちになれる。心に溜まった黒いものが白色に染められていくようだ。
「ううん。ずっと親友でいてくれた。私にはそれだけで充分だよ。気持ちは伝えたけれど、恋人にならなくてもいい。だからこれからもずっと一番の親友でいさせてね」
「もちろん」