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君を愛してる~十年越しの想い~

第1章 君を愛してる~十年越しの想い~

「萌え~」

「どこのメイドさん?」

「どこのロリ風俗?」

 街を歩くと男性の人たちは、そんなことを言ってくる。そう、それはまるで犬がワン! と吠えるのと同じこと。

 待ち合わせ場所に着いてスマートフォンを開く。ゴメン、遅れる。抄華からメッセージが届いていた。了解の可愛いスタンプを送った。

 街ゆく人を見ると無個性なお洒落人間たちばかりだ。雑誌の流行、そんなものに踊らされないと自分の洋服も決められないのか。くだらない。そんな奴らにいつまでそんな格好をするんだとかとやかく言われたくはない。

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