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暗がりの中の灯火

第1章 Prolog

 十八歳の誕生日。

 私は失恋した。暗い暗い海の底に一瞬
で突き落とされた。

 同い年の彼。大好きだった彼。

 もう恋をしない。

 十八歳の誕生日、そう決めたはずだったのに。

 私はもう一度、恋をする。

 甘くほろ苦い年上の男性に。

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