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暗がりの中の灯火

第2章 Rose Ber

「ご注文は?」

「なんでもいいからお酒頂戴」

 投げやりに言ってやる。

「失礼ですが、お客様、何歳ですか?」

「十八歳よ。なんか文句ある?」

 イライラする。そして、あろうことか目の前の男性は大爆笑しだした。

「未成年に出す酒なんかねーよ」

 あげく、口調まで崩れだした。

「ごめん、ごめん。ってか早く帰らないと、親に怒られるよ?」

 子ども扱いされ、ムッとする。

「私、一人暮らしです。高校だって卒業しました。もうオトナです!」

 精一杯、力を込めて言ってやる。

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