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暗がりの中の灯火

第2章 Rose Ber

「ありがとうございます。今日は帰ります」

「おお、いつでも空いてるからまたおいで」

「はいっ!」

 私は勢いよく言うとお金を置いて、扉へ向かった。

「あの……?」

「ん?」

「お兄さん、名前は?」

「悠希(ユウキ)」

「ありがとうございます。また来ますね!」

 そう言って私は背を向ける。

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