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性犯罪者の本音

第2章 性犯罪者ファイル(1)

「トイレ覗きなんかする必要なくない?」


公衆トイレ覗きの常習者だったという裕太を目の前にして、わたしは思わず間の抜けた質問をしてしまった。


なぜなら、裕太の容姿が「トイレ覗きをする変態さん」のイメージとあまりにもかけ離れていたからだ。


くりっとした二重マブタの瞳と、ワインレッドに近い赤みがかったサラサラの髪。


そればかりか、スラリとした体型と、180センチ以上もありそうな身長まで持ち合わせていた。(本人いわく178・9センチらしい)


これは決して大げさじゃなく、大半の人が彼を見て「モデル」や「タレント」と間違えても、なんら不思議じゃないとさえ思えた。


ましてや、トイレ覗きをするような変態さんだなんて、いったいだれが想像するだろうか…

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