両親の部屋を盗撮したらとんでもない秘密を……。
第1章 プロローグ
翌朝のテレビには警察とマスコミでうめつくされ、騒然となっている学校の映像が流れていた。
「こんなことが起きるなんて…」
母さんはひどく怯えた顔でテレビを見つめながら呟いた。
「部屋に戻ってもう少し寝るよ」
僕はそう言って、ゆっくりと席を立った。
この日、学校は臨時休校になった。
校門の前で、首の無い男の死体が見つかったからだ。
死体の胸元にはナイフで"天誅"という文字が刻まれていた。
検死の結果。死体の身元は、僕をイジメていた、あの、竹中だったことが判明した。