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赤い鴉

第2章 cloudy

タケルが気になり出して数週間後…雄大はある噂を耳にした。



『綾瀬 猛は男に脚を開いている』


最初はモテない男のひがみかと思った…だけど。


『マラソンでもして来たかのように疲れ切った表情』


『学校でヤってるのにも関わらず噂にすらならない彼女の存在』




『定時棟などの人気のない場所での目撃情報』



『そして首筋のキスマーク』


雄大の好奇心が最大限膨れ上がった時…チャンスが訪れた。


(園城寺の野郎…)


古典の園城寺に資料の片付けを頼まれ、5時まで作業をして鞄を取りに教室に戻るとスヤスヤ寝ているタケルがいた。雄大はそっとタケルの隣の自分の席に向かう。
(綾瀬の寝顔って結構可愛いな)
いつも青ざめたような顔が無表情でこうして寝顔をじっくり見るのは初めて…雄大はクラスメイトに今日行くはずだったカラオケを行けなくなったとLINEを送った。
雄大は目が覚ましたタケルに強引に帰ろうと迫る…せっかくのチャンスを逃したくなかった。タケルは押しに弱いのかタケルを待っていたと云うとあっさりOKを出した。
『……ッ…』
家に帰る途中の電車の中…タケルの鞄が雄大の背中に当たった。どうしたんだろうとタケルのほうを向くと顔を朱に染め口を押さえるタケルがいた。は人と人の間に隙間がわずかにしかないほど混んだ車内…タケルとやけに密着している男性に気付いた。
(痴漢だ)
タケルに家に来ることを条件に痴漢から助けた…顔を赤くして自分にすがるタケルに雄大は自分の中で『何か』が目覚めるのを感じた。


「あん…あ…は、激しい…」
自分のぺニスでよがり狂うタケルの姿に雄大の中の雄が覚醒する。雄大はぺニスを引き抜き勢いをつけて挿れるとタケルの躰がバウンドしてベッドに沈む。
「ふっ…くっ…あっ…もっ…あぁっ…ダメッ…イク…あぁッ…だ…ああぁぁッ!!」
「……ッ!!」
タケルはシーツを強く握って欲を放った。イッた瞬間、内壁が萎縮し雄大を締め付ける…限界が近かった雄大はたまらずタケルのナカに欲を注ぐ。

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