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赤い鴉

第2章 cloudy

「雄大…テメェ覚えてろよ」
タケルは怨念のこもった目で雄大をにらむ。
「我慢できなかった…テヘ」
おどけて舌を出す雄大に殴ろうとするが腰に力が入らず床に座り込んでしまう。雄大はタケルの腰と膝に手を通して抱き抱える。
一度イッた後…何度も体位を変えて抱かれた…気付いた時はすでに日付が変わっていた…辻はタケルが夜な夜な街に出て男に抱かれている事を知ってるが眉をひそめているのも事実…タケルはスマホを取り出してメールボックスを確認すると辻から100件近くメールが届いてた。辻に殺意を感じたタケルは雄大が部屋を出たのを確認して辻に電話をかける。
『やあ?綾瀬?元気そうでなりよりだね』
(うっ…怒ってる)
スマホ越しに伝わる怒気に思わず背筋を伸ばすタケル…。
『…で?今どこにいるんだ?』
「それは…」
雄大の家…と答えかけて思わず口を噤んだ…。


(どう答えもややこしいことになるんじゃ?)



『…で?今、どこに、いるんだ?』
答えに詰まったタケルに苛立った辻は一言一言区切って云う…もう誤魔化しきれないと悟ったタケルは雄大の家にいると云おうとした瞬間。
「ゆう…ひゃあ!?」
「タケちゃん?誰と話してる?」
いきなり後ろから雄大が耳を食んで来る…驚いて奇声をあげる。
『…………』
「タケちゃんの彼氏?妬けちゃうな~」
「違うっ…あっ…ヤメッ…んっ…」
なぜか嫉妬を露にしている雄大…いきなり噛みつくようなキスをされる。昨日あんなにヤッたのに反応する自分の躰を恨めしく思うタケル。
「テメェ!!いいかげ…あっ…あぁっ…」
「やっぱりオレの服だと少し大きいね…」
着替えを持ってなかったタケルは雄大の服を借りているが大柄の雄大の服だとタケルには大きく袖が少し余ってる。
「上だけで下を着けてないってエロいね」
「お前が…あん…だから…はっ…ヤメロ…」
太股を雄大のゴツゴツした手が探る。ぞわぞわした感覚に全身の力が抜ける。
『……………』
「タケちゃん可愛いからオレのココ、こんなになちゃった」
「うぁっ…」
雄大に押し倒され露出している脚にぺニスを押し当てられ呻き声を上げる。

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