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赤い鴉

第3章 rain

「うっ…ううぅ…」
悪夢から覚めるが視界は真っ暗で腕はロープで拘束されいる、上手く回らない頭で何があったのか整理する。
(クラス会に行ってそれから)
「んっ…」
唇に生暖かいもので塞がれる。
(…な、なんだ?)
混乱するタケルの咥内に舌が侵入する。咥内を良いように蹂躙される。
(この感じ、まさか…)
「な、何のつもりだ!クロ!!」
「へぇ、よく俺だと分かったね」
目を布で覆われててもクロがにやりと笑っているのが分かる。
「どういう…むぐっ」
どう云うつもりかと云おうとすると何か瓶のようなもので口を塞がれる、何か液体を飲み込まされる…躰が急に熱くなってタケルは媚薬を飲まされたことに気付く。
「アヤ…なんだかヤリたくなんねー?」
「っぁ…」
クロが耳朶を食む、それだけでタケルの躰全身に快感が走る。クロの舌が首筋に降りていく。
「ぁ…ん…ぅ…ぁっ…」
「アヤ、どうしてほしい」
「か、帰して」
兄の元に帰りたい…タケルは理性が快感に侵食されながら自分を想ってくれている兄の顔を思い浮かべた。
「ふーん?」
「やだぁ!ヤメロ!!」
クロはそれが気に食わなかったのか不機嫌な声とともにタケルのベルトを外しスラックスとパンツを脱がせる、すでに勃起しているタケルのペニスを見てニヤリと笑うクロ。目を塞がれるせいでクロが危険な笑みを浮かべることに気付かず快感に必死に抗うタケル。
「なぁなぁ、お前の髪結んでるゴム貸して」
「あぁ?今運転中だって、そこら辺に予備ない?」
(どこに連れていくつもりだ)
またあの時みたいに大河に会えなくなるのではないかと云う恐怖がタケルの胸に過る。
「やだやだ、帰して」
「いつまでそんなこと云えるかな」
クロがタケルのペニスの根元を戒める、冷たいゴムの感覚にタケルは絶望する。
「素直にならないアヤが悪いんだよ」
クロはタケルのシャツを脱がし乳首に吸い付く。ペニスも扱かれる。クロの激しい愛撫に意識が朦朧とする。


(兄貴…)

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