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赤い鴉

第1章 twilight

「や、ヤるならさっさとしろよセンセー?」
「お前は全く」
辻はため息を吐いて自身を引き抜く。そして勢いを付けて腰を打ち付けた。タケルの躰が大きく揺れる。ゴム越しでも伝わるタケルの熱を感じながら激しい動きでタケルを突き上げる。
「あ、あ、あ…おれ、もっ…だ、ダメ…センセぇ…やっ…ゆっくり…じゃないと俺…」
「あぁ…良いぜ、イケよ…俺もそろそろ限界だ」
最後に向かって辻の動きが加速する。


パンッ!!パンッ!!パンッ!!パンッ!!

「あっあっあっ…ああああ――――――!!!!!」
「あっ…ヤベ…イクッ!!」
辻が奥深い場所を思いっきり抉りそこで果てた。タケルも辻を締め付けながら果てる。



ビュルビュルビュル…。


「はぁはぁ…重い…」
「わりぃ」
果てた辻がタケルに覆い被さる。辻は自身を引き抜いて息を整える。
「…なぁ…今度はナカに出させてよ」
「ちっ…もう次の話かよ」
ケッと吐き捨てるタケルに辻は苦笑した。
「良いだろう、いつも保健室で寝かしてやってるわけだし?」
「……2回に1回襲ってくる獣が何云ってやがる」
「それでも学校に来た時はほぼ保健室に来てるいるのは何故だ?」
「…ッ…」
タケルは顔を赤くして押し黙る。タケルが静かになったので辻は後始末を始めた、ゴムをゴミ箱に捨てタケルの腹を汚している白濁をタオルで拭き取る。
息を整えたタケルは隣のベッドに置いてあったシャツを着る。
「疲れただろう…少し寝てろ」
疲れた事をしたのは辻だろ?と云うと辻は悲しそうな顔をした。
情事後の疲れに誘発された睡魔のせいでタケルが眠りについた。


「起きたか」
「んっ…」
外はすでに夕暮れ色に染まっていた。タケルはズボンを着てベッドから出る。
「あっ…辻…」
「どうかしたか?」
タケルは話すかどうか迷う…その姿を見た辻はタケルが何を話そうとしてるのか悟った。
「兄貴が出張だからまた俺を預かってほしいって」
辻は悲しそうに笑いながらコーヒーを飲む。
「もう遅いから今日は帰れ」
辻は俺に学ランをかける。俺は辻になんて声をかけて良いか分からず保健室を出た。

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